心理臨床オフィス ポーポ4月15日4 分亡霊は“亡”であり“霊”でなくてはならない――映画『ナイトメア・アリー』に見る心理療法のエッセンス(ネタバレあり)(画像は20世紀フォックスDVD販売サイトより) 映画『ナイトメア・アリー』を見ました。ウィリアム・リンゼイ・グレシャムの小説『ナイトメア・アリー 悪夢小路』を原作とし、ギレルモ・デル・トロ監督が映画化した作品です。 ***...
心理臨床オフィス ポーポ2023年11月18日4 分心は分裂しスウィングする――木ノ下歌舞伎『勧進帳』先日、京都芸術劇場・春秋座で木ノ下歌舞伎『勧進帳』を観てきました。お芝居というか舞台芸術全般に疎いので、楽しめるかどうかと心配しましたが、なんのなんの、とても心動かされる貴重な体験となりました。 *** 『勧進帳』は歌舞伎の演目として有名ですが、今回観たのは、木ノ下歌舞伎主...
心理臨床オフィス ポーポ2023年10月28日1 分我々は他ならぬ私-たちである心の中を覗いたり、耕したりする方法の一つに、風景構成法と呼ばれるものがあります。このブログでも、何度か紹介したことがあります。 記事:カメラロールを眺めてみよう 記事:消えるものは消えるのか *** この風景構成法に関する本が誠信書房より出版されまして、私も一章、執筆しまし...
心理臨床オフィス ポーポ2023年8月5日3 分人間でいるのはとても大変――映画『こわれゆく女』と『かぐや姫の物語』ジョン・カサヴェテス監督の映画『こわれゆく女』を見ました。この映画は、ある一人の女性が“こわれゆく”プロセスを描いたものです。ここで「こわれゆく」に“”をつけたのは、誰が彼女がこわれているとみなしたのか、または、何が彼女をこわしたのか、というところがポイントになっている映画...