心理臨床オフィス ポーポ4月12日1 分満開宣言もしくは“ようやく人間”宣言すっかり春ですね。日中は春を通り越したかのような気温です。 *** 当オフィスホームページ内「ポーポについて」に、著書・訳書に関して記載しました。これまで、自著についてはどこか気恥ずかしさがあり積極的には公表していませんでした。しかし、内容については未熟なところが多くあるも...
心理臨床オフィス ポーポ2023年10月28日1 分我々は他ならぬ私-たちである心の中を覗いたり、耕したりする方法の一つに、風景構成法と呼ばれるものがあります。このブログでも、何度か紹介したことがあります。 記事:カメラロールを眺めてみよう 記事:消えるものは消えるのか *** この風景構成法に関する本が誠信書房より出版されまして、私も一章、執筆しまし...
心理臨床オフィス ポーポ2021年9月13日3 分mobilityの獲得と「私」の自由-須賀敦子『ユルスナールの靴』についてきっちり足に合った靴さえあれば、じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ。そう心のどこかで思いつづけ、完璧な靴に出会わなかった不幸をかこちながら、私はこれまで生きてきたような気がする。 須賀敦子の著作『ユルスナールの靴』はこのような印象的な文章から始まる。ユルスナールとはベルギ...
心理臨床オフィス ポーポ2021年8月18日5 分「人の心などわかるはずがない」思うところあって、河合隼雄『こころの処方箋』(新潮文庫)を読み返していました。 河合隼雄と言えば日本における臨床心理学の泰斗、臨床実践や大学での指導の一方、旺盛な執筆活動や講演を行って、本邦にカウンセリング(心理療法)を根付かせた立役者の一人と言えます。...