6周年を迎えました
- 心理臨床オフィス ポーポ

- 3 日前
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本日で当オフィスは6周年を迎えました。
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この1年での大きな変化は、何と言っても書店に棚を持ったこと。心理相談に直接関わりがないように見えるかもしれないのですが、実はこれが関係大アリ、なのです。
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心理療法とは、なにかに心を映し出すことがその核になります。心はモノではなく、直接に取り扱うことができないからです。対話の中に自分の心を見たり、絵を描くことで自分の心を聞いたり、夢を分析することで自分の心を感じたりするわけです。治療者は、その映し出された心を一緒に見つけていくわけですが、そのためには治療者は、(相手の心ではなく)自分の心を覗き込む必要があります。治療者にとってある程度確かで頼りになるのは、自分の中にあるものだけだからです。「あなたの中にはこういうものがあると私は思うのだけれど」とセラピストが提示して、それを一緒に確かめていくことからしか、心の変容というのは起こしようがないのです。
ということは、治療者は自分自身の心を感じて(ロジャーズのいう「genuineness」ですね)言葉にする訓練をする必要があるのですが、そのために私が大事だと考えているのが、本を読むこと・本について誰かと語ること。私にとってシェア型書店の棚主になるというのはこの「読む」「語る」の延長線上にあり、ここを循環させていくことが、心理臨床の向上につながると考えて棚を持つことにしました。
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もう少しシンプルに考えれば、セラピストの心が安定していないと安定した場として心理療法を維持していくことが難しいので、そういう意味で、心理療法家は自分を楽しませる術を知っていることが必要、とも言えます。私にとって、本を通して見知らぬ誰かと交流するというのはなんとも言えない楽しみで、セラピストとしてというだけでなく、人間としての充実感を得られる重要な機会なのです。
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当オフィスに来られる方にも、こういった充実感を体験していただけないか、と考えて設置したのが箱庭用具です。箱庭には様々な機能があると思いますが、自分の中にこれほど豊かなイメージの世界があるのだと目の当たりにすることそのものが、作った人に生きる力や自信を与えるようなところがあります。作る人の心の輝きも傷つきもパワーもこんなにも感じられるのだと、いつも驚きとともに制作に立ち会っています。
箱庭用のミニチュアも着々と増えています。これは箱庭をやる人のあるあるだと思うのですが、道を歩いているとすべてが箱庭用具に見えてくる。あと、自分が小さくなって箱庭の中にいるみたいな気持ちにもなる。
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これら以外にも、従来の自分だったらあまり参加してこなかったような研修会などにも出てみて、自分の可能性を開拓することをしてきた1年でした。
小さく地味な相談室ですが、これからも来られる方のお役に立てる場でありたいと考えています。
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(おまけ)
PASSAGEの棚の方は、先日ひっそりと棚数を増やしました。これまでの「デカルト通り」の方に心理系の専門書とその関連図書を並べ、もう一つの「ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ通り」の方は、“大阪”をテーマにそこから連鎖する書籍を置いていこうかと夢想しています。
2棚に増やしてより手に取っていただきやすい環境になってきたのではと思います。お近くに行かれることがあれば、是非、お立ち寄りください。オンライン通販もあります。




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