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受け継ぐことの難しさと尊さ――大阪中之島美術館『Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―』について
大阪・中之島にあらたに開設された大阪中之島美術館に行ってきました。現在、『Hello!SuperCollection 超コレクション展 ―99のものがたり―』という特別展を開催中です。 この展覧会は、開館までに40年をかけて大阪市が収集してきた美術品を総まくりできるような内...

心理臨床オフィス ポーポ
2022年2月24日読了時間: 2分


<私>として生きることの煩悶――カール・テオドア・ドライヤー『裁かるゝジャンヌ』について
少し前のことですが、テアトル梅田のカール・テオドア・ドライヤーセレクションを見に行きました。カール・テオドア・ドライヤーはデンマークの映画監督で、20世紀初頭から中後期にかけて活動した人。つまり、無声映画からトーキーへと、谷を越えるように映画制作をした人です。...

心理臨床オフィス ポーポ
2022年1月31日読了時間: 3分


私は共同体にどのように接続されるのか--『この世界の片隅に』について
『この世界の片隅に』という映画があります。大ヒットロングランでしたし、テレビでも放映されましたので、ご存知の方が多いと思います。 この映画は、いわゆる反戦メッセージを含んだものとして、また“そのわりに説教くさくない”ものとして語られることが多いように思います。戦時下にありな...

心理臨床オフィス ポーポ
2021年10月19日読了時間: 5分


mobilityの獲得と「私」の自由-須賀敦子『ユルスナールの靴』について
きっちり足に合った靴さえあれば、じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ。そう心のどこかで思いつづけ、完璧な靴に出会わなかった不幸をかこちながら、私はこれまで生きてきたような気がする。 須賀敦子の著作『ユルスナールの靴』はこのような印象的な文章から始まる。ユルスナールとはベルギ...

心理臨床オフィス ポーポ
2021年9月13日読了時間: 3分


「人の心などわかるはずがない」
思うところあって、河合隼雄『こころの処方箋』(新潮文庫)を読み返していました。 河合隼雄と言えば日本における臨床心理学の泰斗、臨床実践や大学での指導の一方、旺盛な執筆活動や講演を行って、本邦にカウンセリング(心理療法)を根付かせた立役者の一人と言えます。...

心理臨床オフィス ポーポ
2021年8月18日読了時間: 5分


夢分析について
当オフィスでお引き受けできることの一つとして、「夢分析」というものを挙げています。ここでいう「夢」とは、寝ている間に見る、あの「夢」のことです。 心理療法において夢を取り扱うということについては、馴染みがある方とそうでない方がおられるのではないかと思います。 ***...

心理臨床オフィス ポーポ
2021年8月7日読了時間: 5分


魂を打ち震わせるような表現―映画『寛解の連続』について
これがあったから死の淵からなんとか引き返してこられたと思うような、魂を打ち震わせるような表現に出くわすことがある。これはもちろん万人に共通するものではなく、いつ何と出会うか、それによって自分に何が起こるかは無数の組み合わせがあり、誰にも予想もできない(だからこそそれは、心で...

心理臨床オフィス ポーポ
2021年7月19日読了時間: 6分


悲しみを止める
ポーポの近くを歩いていて、思わずこの花の写真を撮りました。一年ぶりの再会です。 *** このホームページの背景画像にも使っているこの花、ポーポの近所の植え込みでよく見かけます。「キンシバイ」という花で、梅雨時期から夏が花の盛りのようです。...

心理臨床オフィス ポーポ
2021年5月15日読了時間: 1分


カメラロールを眺めてみよう
今は多くの方がスマートフォンを持っています。 スマートフォンが身近になったことで私にも様々な変化が起こりましたが、写真をどんどん撮るようになったというのもその一つです。 スマホを持っていると、歩いていて「あ」と思った時に写真が撮れ、フィルム代を気にせず何枚でも写せて、しかも...

心理臨床オフィス ポーポ
2021年4月24日読了時間: 3分


「これはなんだろう?」
上本町近辺の町をよく歩いています。 薄田泣菫の歌碑の写真を撮っていると、その陰から子どもが一人出てきました。首を傾げながら、写真を撮る私と歌碑とを交互に見ます。その子にとっては日常の遊び場、これが被写体として特別な対象になるということが不思議なのでしょう。...

心理臨床オフィス ポーポ
2020年11月9日読了時間: 1分
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